アクセンチュアは、ビジネス・パフォーマンスを測定する指標である「Competitive Agility Index」をもとにした調査結果から、自動車・産業機器メーカーは1社あたり収益を約10億ドル向上できる可能性があると発表した。

このデータは、同社が独自開発した、ビジネス・パフォーマンスを測定する指標「Competitive Agility Index」をもとに、自動車・産業機器、消費財・サービス、小売、ライフサイエンス、通信、エレクトロニクス・ハイテク、エネルギー、保険、電力・ガスの9業界におけるリーダー企業についての未来像を予測したもの。

Competitive Agility Indexによると、多くの企業は「成長」もしくは「増収」の戦略を描いている一方で、「サステナビリティと信頼性の向上」に向けた戦略をほとんど推進しておらず、これら3点を平等に重視した戦略を描いていない結果になったとしている。

また、高い競争優位性を堅持している企業は、「成長」「増収」「サステナビリティと信頼性の向上」を平等に重視した戦略を描いていることがわかった。なお、自動車メーカーと産業機器メーカーは、こうした戦略を描くことで1社あたり収益を約10億ドル向上できる可能性があると予測している。

なお、自動車・産業機器分野で、特に高い指標を示した企業は、BMW(ドイツ・ミュンヘン)とシュナイダーエレクトリック(フランス・リュエイユ=マルメゾン)、ハネウェル(米国・ニュージャージー州)、ダイキン工業(日本・大阪)とのことだ。