楽天は、遺伝子検査サービスを提供するジェネシスヘルスケアから約14億円の第三者割当増資を引き受け、同社に出資したことを発表した。なお、同社の社外取締役には楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏が就任する。

ジェネシスヘルスケアは、長年の自社による遺伝子解析と同分野における共同研究による実績に加え、遺伝子解析サービスの提供を通じてアジア地域含む約52万人分の遺伝情報データベース(2017年8月時点)を保有している。2020年には100万人分のデータベースにまで到達させることを目標に、医療や研究機関などの広範囲に向けてサービスを提供できるよう研究を行っている。また、民間向けの検査キット「GeneLife」を提供している。

今回の出資に関して、三木谷浩史氏は「日本が抱える医療費削減や健康意識向上などに向けた課題解決には、ジェネシスヘルスケアの遺伝子解析のような未来技術を活用し、社会にセルフメディケーションの概念を浸透させていくことが必要。今回の出資により、日本における遺伝子検査サービスに対する理解と普及において、ジェネシスヘルスケアが中心的な役割を果たしていく一助となることを期待している」とコメントした。