米Googleは8月21日、Androidの次期メジャーアップデート「Android 8.0 Oreo」を発表した。開発者向けのサイト「Android Devepers」で、Pixel/ Pixel XL/ Nexus 6P/ Nexus 5X/ Pixel C/ Nuxus Player用のシステムイメージの配布が始まった。

Androidのメジャーバージョンの名称に付けられるスイーツ名に、「Nougat (ヌガー)」や「Marshmallow (マシュマロ)」というようなお菓子の種類ではなく、「Oreo」のような商品の名前が使われるのは2013年リリースのAndroid 4.4 KitKat以来だ。KitKatの時はNestleとのコラボレーション企画が用意された。

Googleは21日に、米国で日食が観察できるタイミングに合わせてプレスイベントを開催。事前に「日食とともにAndroid Oが地球にタッチダウン」とアピールしていたが、「タッチダウン」という言葉が開発ネーム「Android O」の"O"が「Oreo」であるヒントになっていた。イベントでは、現地で太陽が最も隠れる時間に合わせて、空からOreoの形をしたAndroidロボが地球にタッチダウンするビデオと共にAndroid Oreoを発表。その着地する様子は、Oreoの「ミルクにダンク」であり、タッチダウンはOreoのダンクをイメージしたものだったようだ。

Android Oreoは動作や安定性の底上げを図ったバージョンアップであり、新機能という点では比較的地味ではあるが、そのアップデートは多方面に及ぶ。まず起動時間が短縮しており、Android Nougatで動作するGoogle PixelをAndroid Oreoにアップデートしたところ起動速度が2倍も向上したという。バックグラウンドで動作するアプリの管理が厳格になっており、無駄な動作が抑制され、バックグラウンドのアプリの影響によるパフォーマンスの減退やバッテリー消費が抑えられる。また、アプリのアイコンから通知にアクセスできる「通知ドット」、通知内容を細かく管理できる「通知チャンネル」、モバイル端末でのPicture-in-Picture (PiP)、アプリへのログイン情報の自動入力 (ユーザーの許可が必要)、丸や四角などデバイスのUIに合わせてシェイプの異なるアイコンが表示される「アダプティブアイコン」といった新機能をサポートする。