アイドルグループ・関ジャニ∞が出演するフジテレビのバラエティ番組『関ジャニ∞クロニクル』(毎週土曜13:30~ ※関東ローカル)が、ギャラクシー賞の7月度月間賞を受賞した。

『関ジャニ∞クロニクル』番組ロゴ=フジテレビ提供

2015年5月16日にスタートし、関ジャニ∞のメンバーが、さまざまなジャンルの企画に挑戦する同番組。今回受賞したのは、7月8日に放送された「TOGAKI HOUSE」で、1つの部屋に集められたメンバーが、台本のセリフの間に書いてある"ト書き"の指示に従って即興で芝居を繰り広げ、アドリブでストーリーを作っていくという企画。

この日の放送では、なぜか「TOGAKI HOUSE」から失そうした丸山隆平が、5日ぶりに、しかもずぶ濡れで部屋に戻ってくるところからストーリーが始まり、失そうやずぶ濡れの理由などを、出されたト書きに従って芝居していき、話は予想もしない方向に展開していった。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰する賞。選評では「関ジャニ∞のアドリブ能力やお笑いセンスの高さが生かされると同時に、素の部分の魅力や普段のメンバー同士の関係性も垣間見えて、アイドルバラエティの良さが十分に発揮された回であった」と絶賛されている。

今回の受賞を受け、総合演出の福山晋司氏は「いつも筋書き通りに行かない、自由にハミ出し続ける関ジャニ∞の魅力を逆説的にストーリーの世界に閉じ込めようとしたのがこの企画。番組と彼らの関係性を象徴するような企画が賞をいただけてうれしい限りです」と喜びをコメント。「これからも自由奔放な彼らがハミ出しやすい企画を、彼らに脱線されてこそ面白くなる筋書き(ト書き)を作り続けていこうと思います」と意気込んでいる。

7月度の月間賞は、日本テレビ系スペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(7月2日・9日放送)も受賞。「主役3人(岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥)はもちろん、安藤サクラと蒼井優の演技が秀逸。クドカンらしいぶっ飛んだ設定も盛り込まれ、連ドラとはまた違ったテイストで楽しめた」と評価された。

他にも、NHK『体感ドキュメント 日本の異国にホームステイ!「フィリピン人街@名古屋栄」』(7月22日放送)、九州朝日放送『沖ノ島~藤原新也が見た祈りの原点~』(7月25日放送)が受賞している。