モバイル端末のイヤホンジャックに挿すだけのICカードリーダーを用いた手軽なカード決済やPOSレジを可能とするサービスを展開するSquareは17日、iOSやAndroid端末で利用可能なアプリ「Square POSレジ」において、メールやSMSで送る電子レシートを使って、購入客にサービスの評価や改善の要望、クーポンの発行などのやりとりも可能になるサービス「Square メッセージ」の提供を開始したことを発表した。Square加盟店のすべてが利用可能となる。

Square POSレジではレシートをメールやテキストメッセージ送信のデジタルか紙での印刷にするかを選択できるが、「Square メッセージ」は電子レシートの場合に使うことができ、レシートを通じたタイムリーな満足度の把握、必要に応じた返信(希望の場合のみ)などサービスの向上を目指せる。また、近日中に顧客管理機能に来店傾向を簡単に把握できるフィルタ機能を搭載、マーケティング機能の拡充を図っていくことも明かしている。

Square メッセージ概要。同社資料より

同社は2009年設立、サンフランシスコに本社を構え米国、カナダ、日本、オーストラリア、英国でカード決済サービスを提供。6月には、Webサイトからの支払い手続きを構築できる「Eコマース API」や業種や規模によりレンジや機能の異なるPOSとカードリーダー「SQUARE READER」の連携を図る「POS API」など6つのAPI群を日本でも発表している。