「イワとニキの新婚旅行」

「天顕祭」などで知られる白井弓子による単行本「イワとニキの新婚旅行」が、本日8月16日に刊行された。

白井は前作「WOMBS」にて第37回日本SF大賞を受賞。マンガ家としては大友克洋、萩尾望都に続く3人目の快挙となる受賞後、これが初の単行本となる。本作は月刊ミステリーボニータ(秋田書店)に不定期連載された、神話と科学をテーマとしたSFシリーズ「機械仕掛けの神話」をまとめたもの。宇宙から飛来した“帝国”が地球を占領後、人類の心を完全に掌握すべく帝国が行った、その土地に息づいている神話や宗教をモチーフにした統治システム“神話支配”を軸とした短編集だ。

帝国の命令で巨大な岩人形型の機械・イワナガヒメに嫁ぐことになったアマト国の皇子・ニキの奇妙な旅を描く表題作「イワとニキの新婚旅行」のほか、AI製の神・アポロンに支配され、すべての芸術がデータ化されたギリシャを描く「神託と灰色の髪の少年」、そのほか「アンドロメダ号で女子会を」「さよなら私の兵馬俑」「海の女神と旅立つ船」の5作が収録された。

秋田書店のWebマンガサイト・Championタップ!では「イワとニキの新婚旅行」「神託と灰色の髪の少年」のほか、単行本未収録の「米粒と百人の神様」を公開中だ。