Microsoftは2017年8月15日(現地時間)、クラウドオーケストレーションを手がけるCycle Computingを買収したことを公式ブログで発表した。Microsoftは、HPC(高性能計算/high-performance computing)やその他のビッグクラウドコンピューティング機能を自社のパブリッククラウドであるMicrosoft Azureに活用し、顧客の業務遂行を支援する。

Microsoft Azure担当CVPのJason Zander氏は、「Cycle Computingが持つ基盤と技術を(Microsoft Azureと)組み合わせ、Linux上のHPCワークロードを強化しつつ、オンプレミス業務をクラウドへ拡張する」と説明。Cycle Computing CEOのJason Stowe氏も公式ブログで、Microsoftへの参加を歓迎し、「HPCチームは既にInfiniBandや次世代GPUなどの重要な技術を提供している。CycleチームはMicrosoft Azureと世界的な市場で、LinuxとWindowsのコンピューティングとデータワークロードを管理する我々の技術を活かしたい」と述べている。

Cycle Computingの買収額は明らかにしていないが、Microsoftは2017年以降、カナダのMaluuba(人工知能系)、米国のDeis(コンテナ管理)など企業買収を重ねており、今回のCycle Computingで6社目となる。