アッヴィはこのほど、「RS ウイルス感染症・子どもの健康に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は6月、2歳未満の子どもを持つ親1,800名を対象にインターネットで実施したもの。

RS ウイルス感染症(以下、RS ウイルス)がどのような病気か知っていますか?

RS ウイルス感染症(以下、RS ウイルス)がどのような病気か知っているか尋ねたところ、40.8%が「知っている」と回答した。「名前は聞いたことがある」は40.8%、「知らない」は18.3%だった。

「どのような病気か知っている」と回答した人を保育施設利用者、非利用者別で比較したところ、保育施設利用者は55.2%、非利用者は30.1%だった。認知度の差は25.1%で、保育施設における園児の感染への注意喚起が影響していると推測される。

同居子ども人数別に認知度を分析したところ、子どもが1人の場合は26.1%に対し、2人は50.5%と認知度に約2倍の差がみられた。3人の場合は64.2%、4人以上の場合は62.0%となっている。RS ウイルスは、2歳までにほぼ100%感染すると言われていることから、子どもが2人以上の家族は、1人目の子どもが先に感染することが多いため、認知度が高いと考えられる。

RS ウイルス感染症(以下、RS ウイルス)がどのような病気か知っていますか?(同居子ども数別)

RS ウイルスを「どのような病気か知っている」と回答した人に、 RSウイルスの主な特徴で「知っている」ことを訪ねた。すると、「入院や肺炎に至る」「呼吸器症状が長引く」といった重症化リスクに関する項目についての認知度は平均で51.2%だった。

「大人は感染していても自覚症状がない」など、大人の感染については34.8%、「2歳までにほとんどの人が感染する」は32.2%という結果になった。

RS ウイルスの主な特徴で「知っている」こと

国立感染症研究所 感染予防センターの感染症動向調査によると、全国の RS ウイルスのり患者数は、2013~2015年では12月頃がピークだったが、2016年のピークは9月頃だった。2017年は7月時点で過去4年を上回るなど、近年流行の早期化傾向が見られるという。

RS ウイルスの流行期が秋~春だけではなく、夏にもみられることを知っているか尋ねると、54.5%が「知らない」と回答した。「知っている」は45.5%で、知らない人の方がやや多いことがわかった。

RS ウイルスの流行期が秋~春だけではなく、夏にもみられることを知っていますか?

子どもの健康について「知っていること」を聞いたところ、「これまでの感染症の既往歴」「予防接種のおおよその履歴」「普段飲んでいる薬の有無」「平熱の体温」は、母親と父親の認知度に3割以上の差が見られた。他の項目でも、ほとんどが女性が男性を上回っている。

子どもの健康に関して主に関わりのあることを訪ねると、すべての項目において父親よりも母親が大きく関与していることがわかった。「予防接種に連れていく」「定期健診に連れていく」「体調不良時の通院」は、9割以上の母親が対応している。また、どの項目にも関わっていない父親は26.9%見られた。