三菱電機ビルテクノサービスはこのほど、「ビジネスパーソン1,000名に聞く、夏のオフィス環境に関する意識と実態調査」の結果を発表した。調査期間は2017年6月30日~7月16日、調査対象はオフィス勤務で空調の設定温度を変更できる人、有効回答は1,000人。

変更したはずの温度が元に戻っている経験も8割に

環境省が推奨するクールビズは、衣服を軽装にして室内温度(冷房時)を28度に調整すること。今回の調査によると、クールビズを実施している職場は全体の64.6%で、スーパークールビズに取り組んでいる10.9%を合わせると、75.5%に上った。

一方、環境省が推奨するクールビズとして正しいものは、「エアコンの設定温度を28度で設定」と答えた人は38.2%、「エアコンの設定温度を25度~28度の間で設定」は25.4%、「軽装にして、夏の間はエアコンの設定温度を変更しない」は6.9%と、7割以上がクールビズは"室内温度"ではなく"エアコンの設定温度"と思っていることがわかった。

環境省が推奨する夏場の軽装や取組を促すライフスタイル「クールビズ」として正しいと思っていたもの(出典:三菱電機ビルテクノサービスWebサイト)

オフィスのエアコンの設定温度(冷房時)は、「26度」が最も多く24.8%。次いで「28度」が19.9%、「27度」が19.3%、「25度」が16.3%と続いた。

エアコンの設定温度を28度にしているオフィスのうち、過半数の51.8%が「暑い(やや+とても)」と感じていることが判明。他方、設定温度が「ちょうど良い」と回答した中で最も多い温度は、男女ともに26度だった。

黙ってこっそり空調の設定温度を変更したことがある人は63.9%。設定温度を変更する際、女性の60.2%は「温度を上げることが多い」、男性の66.7%は「温度を下げることが多い」と答え、男女で異なる結果となった。

また変更したはずの温度が元の設定温度に戻されていた経験がある人は81.2%にのぼり、そのうち69.7%が戻したと思われる人の目星はついていると回答した。