Microsoftは2017年8月9日(以下すべて現地時間)、自社パブリッククラウドであるMicrosoft Azure上で稼働する音声・映像サービス「Azure Media Analytics」を構成する機能として、2016年9月からプレビュー版を提供していた「Azure Media Redactor」の一般提供を開始したことを公式ブログで明らかにした。azure Media Redactorは、動画上の全フレームから人間の顔を検出してぼかしを加えるサービス。完成した映像に対し、何らかの理由で登場人物を取り除くといった用途に使える。

Azure Media Redactorでは、JSON形式の設定プリセットから、5種類のぼかしモードを選択できる。こちらは既定の「Med」モード

「Low」モード

「High」モード

「Debug」モード

「Black」モード

GA(一般提供版)に達したAzure Media Redactorでは、処理速度の改善が最大のポイント。Microsoftは動画サイズやフレームレート、登場人物数によって異なると前置きしながらも、720p/30fpsの動画に対しては処理完了までに実時間の1~2倍で処理完了となる。また、同じ人物の顔に複数のIDを割り当てることで、顔をぼかす場面を必要に応じて選択可能になった。この他にも追跡精度の向上などが加わっている。

Azure Media Redactorの利用料金は、3.88円/分(最初の50,000分/月) / 3.65円/分(次の950,000分/月) / 3.18円(1,000,000分以上/月)のS1メーターが2017年10月31日まで適用。

11月1日以降は動画サイズによって異なり、640×480ピクセル以下は既存のものが適用される。1,280×720ピクセル以下は、7.76円/分(最初の50,000分/月) / 7.28円/分(次の950,000分/月) / 6.23円(1,000,000分以上/月)。1,920×1,200ピクセル以下は、15.51円/分(最初の50,000分/月) / 14.44円/分(次の950,000分/月) / 12.55円(1,000,000分以上/月)となる。