養命酒製造は8月7日、ビジネスウーマンを対象に、心身が過剰に緊張し、ゆるめたくても、なかなか自分でゆるめられない状態である「カキンチョウ疲労」と、恋愛に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査は、全国の20歳~39歳の未婚のビジネスウーマンを対象にインターネットで行われ、1,000名の有効回答を得た。調査期間は6月30日から7月4日まで。

「リラックスしようとしても出来ないかどうか」

まず、現在の疲れの状態を知るため、「リラックスしようとしてもできない(気が休まらない)」という状態に、どの程度あてはまるかを聞いた。結果は「非常にあてはまる」が20.2%、「ややあてはまる」が42.9%となり、6割強のビジネスウーマンが、気が休まらずリラックスしようとしても思うようにリラックスできない"過緊張"の状態にあることがわかった。また、過緊張である人の95.9%が、「疲れを感じている」という状態に「あてはまる(非常に+やや)」と回答した。

「疲れの原因」

疲れの原因については、「仕事の人間関係」が最も多く50.2%。次いで「仕事の内容」(44.5%)、「気温・湿度(じめじめした暑さなど)」(35.2%)、「仕事の量(労働時間・残業など)」(30.8%)と、仕事に関連することが多く上位に挙がった。また、「金銭事情・金銭的不安(収入や家計)」(27.3%)や「運動不足」(24.5%)、「睡眠不足・睡眠障害」(20.7%)といった要因が2割台で続いた。

「最近の生活で経験した出来事」

次に、最近の生活で経験した出来事について、「やりたいことや予定があったのに、だらだらして休日を過ごす」ことがどのくらいあるか聞いた。その結果、「ある(よくある+ときどきある)」と回答した人の割合は、過緊張でない人が53.2%だったのに対し、過緊張の人はその1.5倍となる82.1%にのぼった。

また、「思考力や集中力が欠け、作業の質や量が低下する(ささいなミスをするなど)」ことが「ある」という過緊張の人の割合は、過緊張でない人(37.2%)の2.1倍となる76.7%という結果に。過緊張の状態にあると、休日を無駄に過ごしたり、仕事でミスをしたりするなど、プライベートや仕事面に悪影響があらわれてしまう傾向が伺えた。

「日頃、感じている不調(過緊張の状態別)」

次に、疲れがたまったときに自覚症状としてあらわれやすい不調を提示し、日頃、感じている不調を聞いたところ、「疲れが肌に出る」(50.9%)、「疲れやすい体質になった(すぐに疲れる)」(49.8%)、「体力が衰えた(ちょっとした運動でへとへとになる)」(44.0%)が上位となった。

過緊張の状態別にみると、過緊張の人が感じている自覚症状の個数は平均5.5個と、過緊張でない人(2.7個)のおよそ2倍。また、過緊張の人はそうでない人より、「疲れやすい体質になった(すぐに疲れる)」(過緊張である60.9%、過緊張でない30.9%、以下同順)や「イライラする」(42.2%、14.1%)、「落ち込む・ゆううつな気分になる」(37.7%、11.1%)などの不調を感じている割合が高かったことから、なかなか気が休まらない過緊張の状態にあると、精神的に不安定になってしまうほか、肉体的にも疲れやすさを感じやすくなってしまうことが伺えた。

「一晩寝ても疲れがとれないかどうか」

また、「一晩寝ても疲れがとれない(休んだ気がしない)」に「あてはまる」と回答した人の割合は、全体で75.0%(「非常にあてはまる」28.9%+「ややあてはまる」46.1%)となり、7割超の人が慢性疲労の状態にあることが明らかに。その割合は、過緊張の状態にある人では92.9%に達し、過緊張でない人(44.4%)の2倍以上となった。