GPS精度向上目指し「みちびき3号機」を打ち上げへ 10月には4基体制

カーナビゲーションやスマートフォンなど、日常生活に広く活用されている衛星利用測位システム(GPS)の精度向上を目指す政府の準天頂衛星「みちびき3号機」が11日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業によると、打ち上げ時間は同日の午後2~11時の予定。

画像 6月15日に三菱電機鎌倉製作所で公開された「みちびき3号機」(提供・内閣府・三菱電機)

6月1日には「みちびき2号機」が打ち上げられている。政府は10月ごろに4号機を打ち上げる予定で、国内衛星4基体制となり、米国のGPS衛星と合わせて正確な位置情報の提供や災害が起きた際の被災者の状況確認などに役立つと期待されている。これまで地上の位置計測は米国のGPS衛星に大きく頼ってきたが、国内衛星4基体制が実現すると、日本の真上付近に常に衛星が配置されることになり、GPSの機能や精度が格段に向上するという。

内閣府の宇宙開発戦略推進事務局によると、3号機は高さ5.4メートル、幅3.2メートル、奥行4.1メートル。太陽電池パドルを展開すると、両翼間は19メートルになる。円盤形の通信用アンテナを搭載している。6月15日に衛星を製造した三菱電機鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で報道陣に公開された。

3号機は赤道上空の高度約3万6,000キロの静止軌道に投入される。1、2、4号機は地上から8の字に見える特殊な「準天頂」軌道を回る。軌道が異なるのは4基の衛星が役割を分担して日本上空を24時間カバーするため。

正確な地上の位置計測は、自動運転など新しい技術の活用や災害時の安否確認などに不可欠とされ、政府は2023年度からは米国の衛星に頼らない国内7基体制にする計画を進めている。

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