NTTデータは8月9日、同社の海外グループを含めた全社横断で、ブロックチェーンの活用を推進するチームを発足したと発表した。150名体制で活動を開始し、順次体制を拡大していくという。

同チームでは、主に「活用事例の分析とカタログ整備」「プラットフォームの整備や技術開発」「プロフェッショナル人材の育成」という3つの取り組みを実施する。

ブロックチェーン活用の推進体制

活用事例の分析とカタログ整備については、同社が金融・公共・製造などさまざまな業界で蓄積したブロックチェーンのノウハウを集約し、ビジネス観点・技術観点で客観的に分析。そのうえで、分析結果をブロックチェーン活用のカタログとして発信していく。

プラットフォームの整備や技術開発については、NTTデータ全社の開発環境である統合開発クラウドやパブリッククラウドで、Hyperledger Projectのブロックチェーン技術やEthereumといった代表的なブロックチェーン技術のプラットフォームを整備する。同プラットフォームをWebブラウザから操作することで、サーバー設置・ブロックチェーン技術のソフトウエアの導入などの環境整備に伴う時間が大幅に削減でき、すばやくアプリケーション開発に着手できるという。

プロフェッショナル人材の育成では、顧客と一緒にブロックチェーンを活用したビジネスを推進するため、ブロックチェーン技術に関するトレーニングコースを整備する。顧客とのビジネス検討を推進するコンサルタント、ブロックチェーン技術の選択やアプリケーションの実装・評価を行うエンジニアなど、NTTデータグループ内でブロックチェーン関連のプロフェッショナル人材を育成する。

同社は今後、ブロックチェーン活用によるビジネスモデルの整備、それを支える技術開発を進めていき、顧客企業の新たなビジネスでのブロックチェーンの活用について支援していくとしている。