ソフトバンクは、次世代IoT通信方式を搭載した通信ボードの開発に着手し、2018年度中の商用化を目指すと発表した。

本通信ボードからの接続イメージ (1)ガスメーター間をUバスエア(特定小電力無線920MHz)を利用し、マルチホップ通信経由でセンターと接続する場合 (2)ガスメーターからUバスまたはNラインで直接、次世代IoT通信に接続しセンターまで接続する場合

このたび発表された通信ボードは、LPガスメーターからのデータ取得、活用を目的に開発するもの。NB-IoTやCat-M1などの次世代IoT通信方式を採用し、さらなる低消費電力化に取り組み、電池による10年以上の長期駆動の実現を目指す。同ボードを搭載した装置を利用することで、自動検針データの活用による検針業務の合理化やLPガス容器の配送業務の効率化が実現できるようになるという。保安情報やさまざまなメーター情報を双方向で取得することができるため、ガスの遠隔遮断などの保安サービスやガス使用情報に基づいた付加価値サービスの創出が行えるとしている。

同ボードは、現在LPガス市場で利用されている膜式メーターの接続で用いられるNライン、または高速・大容量データの通信が可能な超音波メーターの接続で用いられるUバス双方のポートに接続することができ、さらに異なるガスメーター間を多段中継無線で接続することも可能になる。次世代IoT通信とUバスエアの通信方式が搭載されることで、同一の通信ボードでガスメーター間のローカルネットワークとモバイル通信といった異なる通信が可能なため、今後さまざまな運用形態が想定されるLPガスの無線自動検針などに対応する装置の開発に合わせて容易に組み込むことが可能だという。さらに、内蔵アンテナを搭載しているので別途アンテナを取り付ける必要がなく、ガスメーターの取り付け施工に配慮した設計になっているということだ。

なお、今後はソフトバンクが2017年7月20日に発表したIoTプラットフォームと連携してサービスが提供される。