日本オラクルは8月8日、三菱電機と製造業のスマート化を実現するIoT基盤開発で連携することを発表した。具体的には、三菱電機が提案する製造業におけるビジネス・アプリケーションとデバイスの間に位置するエッジ領域のオープンなソフトウェアプラットフォーム「FA-ITオープンプラットフォーム」とオラクルのクラウドサービスを連携し、生産現場のデータの収集・分析・改善を支える基盤として活用していく。

三菱電機が提唱するFA-ITオープンプラットフォームは、生産現場のデータモデルを容易に構築できるように開発者用サイトから開発キットをダウンロードし、プラットフォーム上で動作するユーザー向けアプリケーションの開発を可能にするという。

また、クラウド・ITベンダーが有するさまざまなシステムを活用したユーザー向けサービスと生産現場を接続し、グローバルに点在する自社複数工場の一元管理やサプライチェーンを含めた管理と合わせて最適化を推進するとしている。

さらに、同プラットフォームではオラクルがクラウドで提供するデータベース「Oracle Database Cloud Service」、アプリケーション実行基盤「Oracle Java Cloud Service」、ビジネス・データ分析基盤「Oracle BI Cloud Service」、IoTデータ受信・処理基盤「Oracle IoT Cloud Service」、ビジネス・アプリケーション連携基盤「Oracle SOA Cloud Service」、コンピュート/ストレージ基盤「Oracle Infrastructure as a Service (IaaS)」を連携させる。工作機械や生産端末からリアルタイムに取得した情報を「Oracle IoT Cloud Service」で受信し、拡張可能な基盤で効率的なリアルタイム処理を可能にするという。

加えて、蓄積されたビッグデータの分析においてOracle Database Cloud Serviceが備える機械学習機能や、Oracle BI Cloud Serviceのレポート機能、およびコスト効率の高いOracle IaaSを活用することで、ファクトリーオートメーション領域におけるソリューションの発展と製造業のスマート化に貢献していく考えだ。