NECは、2020年の国内電力市場における発送電分離を見据え、米国・サクラメント電力公社(以下 SMUD)、SpaceTime Insight(以下 SpaceTime)とともに、電力事業者向けスマートエネルギーソリューションの提供を開始したことを発表した。

(左から) SMUD アーレン オーチャード氏、NEC 高田和宏氏、SpaceTime ロブ シリング氏(出所:NECニュースリリース)

NEC、SMUD、SpaceTimeの3社は、2015年に協業を開始し、日本をはじめAPAC、米国市場をターゲットにしたビジネス展開を検討してきた。このたび、SMUDが持つ公益電力事業者としての専門性とSpaceTime製の可視化・分析アプリケーションなどを、NECがICT技術を活用してパッケージ化し、電力事業者の様々な課題に対するソリューションとして提供していくという。

まず日本国内において、電力事業者向けに、運用の効率性を高める「設備管理高度化ソリューション」の提供を開始し、その後、電力小売事業者向けにも、分散電源やエネルギーマネージメント等を組み合わせた「エネルギー利用を効率化するソリューション」を提供予定だという。2019年度からは、APACやグローバルマーケットにも展開予定となっている。

さらに3社は、長期的な視点でビジネス開発、技術開発を行い、グローバルに展開する電力事業者のさらなる経営の効率化とビジネスモデルの変革に寄与していくということだ。