ルネサス エレクトロニクスは、コネクテッドカー向けのオープンソフトウェア共同開発プロジェクト「Automotive Grade Linux(AGL)」の実用化に向け、AGLベースのソフトウェアを搭載した車載情報システム用SoC「R-Car」としては初めて、IVI(In Vehicle Infotainment)システムに向けた量産出荷を開始することを発表した。

ルネサスはAGLのPlatinumメンバーとして、発足当時から参画しており、活動を推進してきた。すでに、AGLベースのソフトウェアを搭載したR-Carは2017年夏に米国で発売されるトヨタ自動車の新型カムリのインフォテイメントシステムに採用されることが決定しており、これがAGLを搭載したR-Carとしては初めての一般販売車種への投入になるという。

なお、トヨタ自動車では、今回の採用について、「AGLの初期から活動を共に推進してきた関係にあり、今後も業界共通のオープンプラットフォームを進化させ、新たなIVIシステムの開発を加速させていけると信じている」とコメントしている。

第3世代SoC「R-Car M3」を搭載したスターターキット「R-Car スターターキット Pro」のボード画像 (編集部撮影)