丸紅情報システムズ(MSYS)は8月4日、Google Cloud Platform のサービスパートナー契約を締結し、Google Cloud PlatformのCloud Speech APIを採用したコンタクトセンター向け音声テキスト化サービス「MSYS Omnis」(エムシスオムニス、以下オムニス)の提供を開始すると発表した。コンタクトセンターシステムと連携した音声テキスト化のニーズを持つ企業を中心に、初年度10セット、3年後に累計100セットの導入を目指す。

利用イメージ

オムニスは、Googleが提供する音声認識精度の高いGoogle Cloud Speech APIを利用し、MSYSが独自にコンタクトセンターでの利用シーンに合わせたカスタマイズを施したアプリケーションとして従量課金制のクラウドサービスで提供する。

従来、同等機能を導入する場合、サーバ構築などの期間を必要とし、導入には数カ月が必要とされていた。これに対し、オムニスは最短3週間での導入を可能としており、導入コストが低減可能だという。また、コンタクトセンターで利用される各電話交換機メーカーの製品に対応しているため、顧客の環境に合わせたシームレスな連携を可能としている。

今後、MSYSはGoogle Cloud Platformが提供するCloud Vision API、Cloud Translation API、感情分析、Cloud Natural Language API、Cloud Machine Learning Engineなどの各種サービスを利用した連携も視野に入れ、コンタクトセンター業務で活用できる画像認識、翻訳、感情分析、自然言語理解、ディープラーニングをオムニスのサービスとして順次拡充することを検討していく方針だ。