セイコーエプソンは、低消費電力16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコンとして、トースターなどの小型家電や、FA機器に搭載されるスイッチなどに適用可能な「S1C17M20」ならびに、シリーズ展開品「S1C17M21/S1C17M22/S1C17M23/S1C17M24/S1C17M25」を開発し、サンプル出荷を開始したことを発表した。

S1C17M20は、内蔵発振回路に従来の16MHz/12MHzに加え、S1C17ファミリ最速となる20MHzを用意。ニーズに応じて選択することを可能としている。また、メモリは、自己書き換え可能な16KBフラッシュメモリのほか、2KBのRAMを搭載。さらに、UPMUX(ユニバーサル・ポート・マルチプレクサ)機能を搭載することにより、入出力端子の機能割り付けをソフトウェアで変更することが可能となっているほか、トレラント・フェイルセーフ対応I/Oを設定しているため、電源電圧の異なる他機器とのI/O接続時、不要な電流が流れることによる消費電流の増加や回路故障を防止することも可能となっている。

なお、S1C17M20は、4mm×4mmのSQFN4-24ピンパッケージを採用しているほか、シリーズ展開品は、S1C17M21がフロー実装に適したピン間隔0.8mmのTQFP12-32パッケージ、S1C17M212がピン間隔0.5mmのTQFP12-48パッケージを採用したもの、S1C17M23/S1C17M24/S1C17M25はフラッシュメモリを32KBに向上させたものとなっており、量産規模はそれぞれ月産20万個を予定。S1C17M20のサンプル価格は180円(税別)としている。

「S1C17M20」(SQFN4-24ピンパッケージ)の外観