キヤノンは8月2日、手ブレ補正機能「パワード IS」を搭載した防振双眼鏡3モデルを発表した。希望小売価格 (税別) は、倍率10倍の「10×32 IS」が170,000円、12倍の「12×32 IS」が175,000円、14倍の「14×32 IS」が180,000円。いずれも11月上旬の発売を予定している。

「10×32 IS」

今回、新たに搭載されたキヤノン独自の手ブレ補正機能「パワード IS」は、同社がデジタルカメラなどで培ってきた高倍率レンズの技術を応用したものだ。従来の手ブレ補正機能と比較して、体の揺れなどの大きなブレを強力に補正。木に止まった鳥や決まった位置を見続ける場合など、対象物があまり動かない一点を狙う場合に効果を発揮する。

防振双眼鏡本体に、パワード IS用と従来の手ブレ補正用の2つを装備。従来通り、ボタンを押し続けることで手ブレ補正が有効になるほか、ボタンを1度押すだけで連続5分間補正効果が得られる方式も用意している。同社初となるシフト方式の手ブレ補正機構を採用したことで、手ブレ補正ユニットが小型化し、より握りやすくデザインを改良している。手ブレ補正用の電池は、約10時間使用可能だ。

本体サイズは3モデルともW142×H77×D171mm。重さは「10×32 IS」と「12×32 IS」が約780g、「14×32 IS」が約775gとなっている。

パワード ISボタンと従来式の手ブレ補正ボタン

「12×32 IS」

「14×32 IS」

キヤノンの双眼鏡ラインナップ