女優の浜辺美波とダンスロックバンド・DISH//メンバーで俳優の北村匠海が28日、都内で行われた映画『君の膵臓をたべたい』の初日舞台あいさつに北川景子、小栗旬、月川翔監督とともに登壇した。

左から、北川景子、北村匠海、浜辺美波、小栗旬

初日を迎えた感想を求められると、W主演を務めた浜辺は「さっきから裏で脚が震えていて、誰とも喋れないくらい緊張していて、それくらい今日は大切な日だと感じています」と感慨深げに語り、昨晩は緊張で眠れなかったか心配されると「それは、すごくよく眠れました(笑)」と声を弾ませた。一方、冒頭のあいさつで、この日は快晴にも関わらず「今日はお足元の悪い中、お集まりいただきありがとうございます」と言ってしまい、小栗から「匠海君、今日はそんなにお足元が悪い中じゃないような…」と突っ込まれた北村は、「緊張していないつもりだったんですけど、『初日おめでとうございます』という言葉をいただいて、どんどん緊張して、自分でも何を言っているかよく分からない状態なんですけど(笑)、主演という立場でここに立つのは初めてなので、緊張していますけど、うれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

また、舞台あいさつでは、昨年秋に始まった撮影から公開まで、日本各地で様々なPR活動を行ってきた浜辺と北村の軌跡をたどった特別映像を、2人にはサプライズで上映され、それを時折、涙を流しながら見ていた浜辺は「私が知らなかったところで、こんなに温かい言葉が書かれたパネルを持ってくださっていて、本当にうれしくなりましたし、キャンペーンで思ったいろんな気持ちを思い出して、胸が熱くなりました」と吐露し、北村は「僕も思わず危ないとことだったんですけど、すごく長かったようで短かったような、そんな時間でした。僕らだけじゃなくていろんな方に支えながらの宣伝活動だったので、それを思い出しました」としみじみと語った。

さらに、そんな2人に先輩の北川と小栗からねぎらいの言葉とともに向日葵の花束がプレゼントされる一幕もあり、浜辺は「本当にうれしくて、いろんな想いがこみ上げていて、いろんなところが熱くなりました。人より不器用な分、不安が多くて…。皆さんに支えてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と感無量な様子で目に涙を浮かべ、「つまり何が言いたいかと言いますと、『私はやっぱり君の膵臓をたべたい!』ありがとうございました」と晴れやかな表情を見せた。

同作は、累計発行部数200万部を突破(2017年7月時点)したベストセラー小説『君の膵臓をたべたい』を実写映画化したもので、重い膵臓の病を患う"桜良"を浜辺が、桜良の病気を唯一知ることになるクラスメイトの"僕"を北村が演じる。さらに映画では、<原作=過去>から12年が経った<現在>が描かれ、その<現在>パートでは、桜良のある言葉をきっかけに教師になった"僕"を小栗が、桜良の親友"恭子"を北川が演じる。