KDDIは7月26日、IoT向け通信規格「LTE-M(Cat.M1)」の屋外実証実験を、福島県福島市内にて7月18日より開始したこと、ならびに8月上旬より沖縄県那覇市内で開始することを発表した。

LTE-Mは、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格で、既存の4G LTEネットワークエリアにて利用が可能であるため、幅広いエリアで電力、ガス、水道などのスマートメータのほか、各種センサ、機器の維持管理、物流といったM2M分野やウェアラブル、医療ヘルスケアといった分野での活用が期待されている。

今回の実証実験では、市街地での実環境下おいて、LTE-Mの実際の利用シーンを想定し、さまざまな環境における通信品質、電波浸透度、端末のバッテリー消費、スループットなどの技術検証を行うものとなっており、KDDIでは、こうした実験を重ねて、LTE-MおよびNB-IoTの2017年度内での商用化を目指すとしている。

LTE-Mの実証実験の様子