博報堂は7月25日、事業の成長に繋がる、生活者に提供すべき体験(UX)を規定し、その体験を提供するためのさまざまな企業活動の変革を併せて行うことで、企業の事業成長をサポートするコンサルティングサービス「Business UX Engineering(ビジネスUXエンジニアリング)」の提供を開始すると発表した。

同社によると、デジタル化が加速する中、企業を取り巻く環境は大きく変化しており、事業成長の視点においては、新技術等を活用した既存業種・業態外からのサービスが突如現れるなど、従来の業種・業態内の競争だけでは成長を描ききれない状況になっているという。

そのような中で、企業の事業成長を実現するには、生活者の体験自体を市場と捉え、それを実現するための事業戦略の立案・実行が必要だと説明する。

「Buisiness UX Engineering」は、こうした新たなクライアント課題に対応するための独自のコンサルティングサービス。事業課題・生活者インサイト・テクノロジーチャンスの3つの視点から、博報堂がこれまで培ってきたクリエイティビティを活かし、生活者・企業を動かすUXコンセプトを策定する。

そして、UXコンセプトの効用を発揮するために必要なバリューチェーンや業務プロセスを定義するだけでなく、持続的に効果を発揮する為に必要となる情報システムや各種オペレーションの変革まで一気通貫で提供する。それにより、生活者のUXを起点として、事業構造の抜本的な改革・エンジニアリングを行う。

「Buisiness UX Engineering」イメージ

具体的な提供にあたっては、博報堂マーケティングシステムコンサルティング局を中心に、6月15日に資本業務提携を発表したゆめみを始め、外部のテクノロジー企業とも連携しで進めていく。

なお、同サービスは、事業変革を目指すすべての企業への提供を想定。博報堂は、クライアントニーズが高まっているUXへの取り組みを強化するために、全社横断のUXプロジェクトを設置し、同サービスも含め、今後もUX関連のソリューションを強化していく考えだ。