デルはこのほど、優れた可能性を持つ女性起業家をサポートしている世界の主要都市をランキング化した「2017 Women Entrepreneur Cities (WE Cities) Index」を発表した。今回は、各国の法律と慣例に加え、各都市の政策、プログラム、特性に基づいて上位50都市をランク付けした。

アジア1位はシンガポール

同調査では、資本、テクノロジー、人材、文化、市場の5特性を運営環境と実現環境の2グループに分類して評価。総合評価は72指標からなり、うち45指標は性差に基づく要素が含まれている。

総合ランキング

総合ランキング1位を獲得したのはニューヨーク(米国)。以下、2位ベイエリア(米国)、3位ロンドン(英国)、4位ボストン(米国)、5位ストックホルム(スウェーデン)と続いた。

アジアからは、シンガポールが8位と唯一トップ10にランクイン(資本7位、実現環境6位、文化5位、テクノロジー10位)。次いで16位に香港(中国)、22位に台北(台湾)、30位にソウル(韓国)、38位に北京(中国)、39位に東京(日本)などが入ったほか、41位のクアラルンプール(マレーシア)は「注目都市」に選ばれた。

同社EVP兼最高顧客責任者のカレン・キントス氏によると、女性が起業する可能性は男性と同等あるいは男性より高くなっているが、女性が立ち上げたビジネスの成功は、経済的、文化的、政治的障害により制限される場合があるという。同氏は「都市の指導者と政策立案者にデータ主導の調査と明確な行動のきっかけを示すことで、高い可能性を持つ女性起業家を取り巻く状況を改善することができ、それにより都市の経済見通しは大きく向上します」と話している。