パイプドビッツは7月24日、情報資産プラットフォーム「スパイラル」をバージョンアップし、新バージョン「1.12.2」のβ版を受付を開始すると発表した。その後、8月30日から新バージョンの提供を開始する。

スパイラルは、官公庁、金融、サービス、教育機関など、幅広い業種・業態の顧客が利用している情報資産プラットフォーム。販売促進やCRMにおける顧客情報から、給与明細のような従業員情報まで、さまざまな重要情報資産をプラットフォームで管理している。

昨年10月にリリースした1.12では、システム構成の全面的刷新を行い、基盤の拡張を図った。新バージョンでは、マルチクラウド時代を見据えて連携強化を目的とし、50以上の連携機能を中心に100以上の機能改善を実施。これにより、他社のクラウドサービスやオンプレミスサービスなど各種サービスとの連携の可能性を広げ、スパイラルの拡張性とカスタマイズ性を実現し、顧客の情報資産の利活用を促進するとしている。

新バージョンはPHP7.1に対応し、安全性を保ちつつ、旧バージョンと比較して処理速度を向上させたほか、新しい機能が利用できるため、アプリケーション構築の幅を広げることができるという。

主な機能改善としては、データベースやメール配信機能関連のAPIを拡張し、外部のシステムからでも管理画面と同様の機能が使えることで、利便性と柔軟性を高めたとしている。今後も同社は、マルチクラウド時代に適した連携モデルの加速に向け、連携機能を強化していく方針だ。