エスキュービズムは7月24日、タッグ、共同印刷とともに、エスキュービズムのECサイト構築パッケージ「EC-Orange」をベースに、バーチャルコマースを実現するパッケージシステム「EC-Orange VR」を共同開発すると発表した。今後、9月にモデルケースのプロトタイプリリースを行い、2017年中にパッケージ販売を行う予定だ。

「EC-Orange VR」のイメージ

EC-Orange VRは、VR(バーチャルリアリティー=仮想現実)時代を見据え、これまでのECサイト構築パッケージの枠を超え、EC業界の未来のさらなる発展と活性化を目的として開発を行う。実店舗をバーチャル化することにより、店舗を訪問せずに店舗でのショッピング体験ができる新しい購買体験を利用者に提供し、EC利用者の拡大を促進していく。

新システムはVR技術において特許を持つタッグ、画像認識技術を有する共同印刷と開発し、エスキュービズムの既存サービスであるECサイト構築パッケージ「EC-Orange」と連携させた。

新システムでは、バーチャル空間上でカート機能、決済機能を連携させ、製品を購入することができる(要会員ログイン)。商品とWebサイトとの連携には、共同印刷の画像認識技術「FullScanCode(フルスキャンコード)」を使用し、VR天球画面上で商品を認識、特定して商品登録ができるほか、季節物商品などの棚の入れ替えも行えるなどの特徴と持つ。画像認識技術による商品認識で、商品登録の手間を削減するとしている。

また、店舗運営機能としては、バーチャル空間上でのサイネージ、動画配信、クーポン配信、ゲーム要素の導入なども予定しているほか、画像スペックとしても10億画素(1ギガピクセル)で作成し、画面の切り替えがなく4000倍まで拡大することが可能で、商品の質感やディテールまでが閲覧できるという。

店舗で買い忘れがあったが時間がなく訪問できない、遠隔地の居住者や高齢者、障害者なども自宅で仮想店舗での購買が可能になり、訪日外国人に対しても多言語対応による購買方法の利便性向上を提供可能としている。なお、9月にリリース予定のプロトタイプ開発に合わせ、数件の先行事例契約を受け付けている。