UEIは7月21日、シグマクシスと共同で、UEIのAIを活用したドキュメント自動入力プラットフォームサービス「ディープシグマDPA(Document Process Automation)」を開発し、シグマクシスが同サービスの提供を開始したことを発表した。

ディープシグマDPAは、レイアウト認識にUEIのディープラーニング画像認識モデル、活字文字認識にGoogle Cloud Platform(TM)の Google Cloud Vision API、そして項目補正にシグマクシスが独自で開発した辞書プログラムを採用し、自動入力のRPA機能を組み合わせて構成されたドキュメント自動入力プラットフォームサービス。

その精度は、レイアウト認識・文字認識・項目補正のすべてのステップを通じて99%以上をマークしており、一般に精度95%にとどまる既存のOCRソリューションを上回るパフォーマンスを実現した。

「Pen Online国際版」サイトイメージ

また、ディープシグマDPAは、わずか数百枚のドキュメント画像データで学習が可能なため、さまざまな書類フォーマットに短期間かつ高精度で対応することができる。

すでに学習済みの書類フォーマットのモデルを利用する場合は、学習期間なしでサービスを即座に利用することが可能だ。

さらに、ユーザーが増えるに従いサービスの精度があがるという、AIを活用したプラットフォームならではの特徴を備えている。

なお、同じ書類フォーマットを利用する場合も、ユーザーはディープシグマDPAの提供するディープラーニングのモデルのみを共有するため、各社データの機密性は担保される。

両社はこれまでも、顧客企業に対し、さまざまなデータおよびプラットフォーマーとの連携のもと、ビッグデータ、AIを活用したコンサルティングを行ってきた。保険業界に対するマーケティング施策立案・実行支援、不動産業界に対する営業活動支援、製造業に対する生産ライン歩留まり改善といった多様な領域において、AI活用の実績を積み重ねている。

今後も、さまざまなテクノロジーパートナーとの協業を拡げ、幅広くサービスを提供すると同時に、各々のノウハウやスキルをプラットフォームで提供するサービスのメニューも拡充し、企業のデジタル化を通じた競争力向上を支援していく考えだ。