JR常磐線いわき~竜田間にて、特急形電車651系を使用した普通列車の運行が開始された。1日2往復設定され、この日の使用車両は4両編成のK205編成。10月14日に実施される常磐線のダイヤ改正後も、651系の普通列車は継続して運行予定となっている。常磐線では10月21日から竜田~富岡間で運転再開することも決定した。

特急形電車651系が常磐線いわき~竜田間で普通列車に

いわき~竜田間の普通列車は現在、大半がE531系(グリーン車なしの付属編成)による運行となっている。JR東日本水戸支社は同区間の普通列車を「より快適にご利用いただくため」、7月22日から一部列車を特急形電車651系へ変更すると発表していた。

特急形電車を使用する普通列車は計4本。午前のいわき駅9時22分発・竜田駅9時57分着の下り列車と竜田駅10時3分発・いわき駅10時37分着の上り列車、午後のいわき駅14時42分発・竜田駅15時16分着の下り列車と竜田駅15時24分発・いわき駅15時58分着の上り列車が651系4両編成による運行となった。車体前面にヘッドマークなどの表示はなく、側面の方向幕に「普通 竜田」「普通 いわき」と表示された。

651系の普通列車は1日2往復(計4本)設定。K205編成による運行だった

651系4両編成の普通列車は10月14日のダイヤ改正後も計4本の運行を維持しつつ、時刻は変更となる。下りはいわき駅10時27分発・16時13分発、上りは竜田駅12時12分発・17時46分発の普通列車が651系4両編成による運行となり、4本ともいわき駅にて、特急「ひたち」と同一ホームで乗換可能(乗換時分は4~30分)となる。

常磐線は東日本大震災などの影響で、現在も竜田~浪江間で運転見合わせ(バスによる代行輸送を実施)が続く。このうち竜田~富岡間については、復旧工事が順調に進捗したことから10月21日の運転再開が決まった。運転再開後の竜田~富岡間の運転本数は普通列車11往復とされており、9月14日から運転再開準備のための試運転を開始する予定。同区間の運転再開に合わせ、富岡~浪江間の列車代行バス(一部は原ノ町駅まで運転)も増便が発表されている。

E531系の追加投入によって置き換えられ、常磐線から昨年引退した415系のうち2編成(K542編成・K529編成が草野駅に