日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、1~4直列セル・バッテリを使用する各種アプリケーションに向けて、1チップ降昇圧型バッテリ充電コントローラ「bq25703A」ならびに「bq25700A」を発表した。

2製品ともに、最大電力点追従テクノロジによるインテリジェントなバッテリ充電機能を追加することで、最大限の出力電力を可能にするバッテリ・アルゴリズム「ICO(入力電流最適化)」を搭載。これにより、入力電力の最大容量を自動的に検出して電流を最適化すると同時に、一定のシステム電流と充電電流を維持して、入力電力の最大限の利用を確保することが可能になるという。

また、USB Power Delivery(USB PD)標準規格との互換性を備え、3.5V~24Vの入力電圧範囲を提供することから、USB 2.0やUSB 3.0、最新規格となるUSB Type-Cを含めた複数のポートで使用することが可能となっている。

さらに、USB OTG(On-the-Go)向けに5V~20Vの範囲の入力対応デバイスと、プログラマブル電流安定化機能付きの可変出力をサポートしているほか、1~4直列セルのバッテリサポートに加え、デッドゾーンなしで降圧動作と昇圧動作間の効率的な遷移も可能としている。

なお、2製品ともにすでに提供が介しされており、1000個受注時の単価は、それぞれ2.20ドル(参考価格)。評価モジュール「bq25700A EVM」も提供を開始しているという。

bq25703A/bq25700Aの適用イメージ