8月4日に開幕する『世界陸上ロンドン』(~13日、TBS系独占放送)の制作発表が21日、東京・赤坂の同局で行われ、11大会連続でメインキャスターを務める俳優の織田裕二、フリーアナウンサーの中井美穂らが登壇した。

織田裕二

1997年のアテネ大会からTBSで放送してきた『世界陸上』。11回目となる今回は「すべてがつながる瞬間がある」をコンセプトに、10日間で過去最長93時間にわたって放送する。

織田は「(前回の)64時間でも長いと思ったけど、足りないと思うときも多々あった。それがきっと今回、余すところなくお伝えできるんじゃないかと思います。僕らにとっても戦いです。頑張りますのでよろしくお願いします」と意気込み。中井も「本当に私たちも戦い」と同調し、「新たな若い選手たちをご紹介していきたい。東京オリンピックでメインになってくる選手がたくさん出てきます。放送時間が深夜から朝にかけてになりますが、ぜひ一緒に観て、スピード感を味わっていただきたい」と熱く語った。

今大会の最大の注目は、この大会での引退を表明している"人類最速の男"ウサイン・ボルト(ジャマイカ)のラストラン。世界陸上とオリンピックで合計19個の金メダルを獲得してきたボルトについて、織田は「いち陸上選手というスケールでは収まりきらない」と話し、ベルリン、テグ、北京大会で受けた衝撃を興奮気味に語った上で、「そこまでいったらラストランって…どんなストーリーを僕は考えればいいんだろう。これ以上は書けないでしょうっていうドラマを数々起こしてきた男なので、ラストラン…ボルトショーを見せていただきたい。どういう最終結末、幕を下ろすのかしっかりこの目で見たい」と語った。

さらに、「ボルト以外にいろんな選手がいる。僕が楽しみにしている選手は挙げたらきりがないくらいいる。同じ100mの選手だけみてもすごいメンバー。そこにコールマンとか楽しみな新人類が出てきている」とほかの選手にも目を向け、「その選手たちとボルトがどんな戦いを見せるのか、予選からまったく目が離せない」と期待。また、ボルトが9秒58という自身の世界記録を抜くかという話題については、「世界新は求めてはいない。そういうことを超越している」と話した。

中井も「ボルトは、走りを見ているだけでこっちがワクワクした気持ちになる選手。ボルトが勝つと、『うわー!』って見ているこっち側の気持ちが解放される。走りと同時に、彼の持っている天真爛漫なパーソナリティーの魅力もすばらしい」とボルトの魅力を熱弁。「本当にこんな人は出てこない。宝物のような方と出会えて、私たちは幸せだなと思いますね」としみじみと語った。

制作発表には、スペシャルキャスターを務めるシドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子、今大会の男子200m代表でリオ五輪400mリレー銀メダリスト・飯塚翔太選手も登壇。進行は、同局の石井大裕アナウンサーが務めた。