IBMは20日、英国ロンドンに2カ所、米国サンノゼに1カ所、オーストラリアはシドニーに1カ所の4つのデータセンターを新たに開設したことを発表、同社のグローバル・クラウド・データセンターは世界19カ国、約60カ所へと拡大した。

IBMのグローバル・クラウド・データセンター(同社資料より)

データセンターの重要は世界規模で増しており、IDCが7月に発表したパブリッククラウドサービスやインフラなどへの投資金額は2021年までに2,660億ドル(約30兆円)に達すると予測している。IoTやAIなど、クラウドを前提とする技術の広がりが後押ししていくことが予想される。

ニーズのある場所に課題解決のためのソリューションを手軽に提供できることはクラウドの魅力のひとつだが、EUにおける「GDPR(General Data Protection Regulation/一般データ保護規則)」のようなデータに対する法的規制も今後、増していくことが予測される。同社では、EUのクラウド・サービス・プロバイダーのためのデータ保護行動規範を逸早く作成、GDPR対応のIBMプライバシー・コンサルティング・サービスの提供なども行っている。

世界各地でサービスを提供できることがインターネット上の利点であることは、ポータルサイトを運営する企業にとって欠かせない視点だ。短縮URLサービスをグローバルに提供する米BitlyもIBMクラウド・データセンターを活用しており、同社の最高技術責任者Rob Platzer(ロブ・プラッツァー)氏は、一カ月あたりのクリック数は90億以上で、その7割にあたる70億が米国以外からのものであることを明かしている。

なお、英国に新しく開設されたデータセンターでは、主要なセンターを互いに40km以内に設置するなどの工夫も行っており、パフォーマンス、俊敏性、運用効率向上のために最先端の設計を提供。施行まで1年を切ったGDPRへの準備に取り組む企業を支援している。