マクニカの社内カンパニーであるマクニカ テクスター カンパニーは7月20日、技術流出・模倣品被害を防ぐためのセキュリティソリューションを開発しているDNPハイパーテックと国内販売店契約を締結し、同社のセキュリティソフトウェアの提供を開始した。

近年、機器におけるLinuxやWindowsなどの汎用OSの搭載が増えており、汎用OS向け解析ツールは容易に入手が可能な状況となっている。今後は、これらの機器を狙うリバースエンジニアリング攻撃が一層増加すると予測されている。

マクニカが取り扱いを開始するDNPハイパーテックの「CrackProof」(クラックプルーフ)は、これらの脅威からユーザー企業の機器動作に影響を与えることなく、ビルド後、実行ファイル(バイナリ)に直接セキュリティ処理を施すことを可能としている。

セキュリティ処理方法はクラウドへのドラッグ&ドロップだけで完了するため、容易な操作のみで迅速かつ強固にユーザー企業の資産をクラッキング被害から守るソリューションだという。今回、ユーザー企業が開発した機器に実装するソフトウェアを解析・改ざん・知的財産流出などのクラッキング被害から守るソリューションとして、CrackProofを半導体製品とともに提供する。

DNPハイパーテックでは、悪意あるリバースエンジニアリングによる解析・改ざん・知的財産流出などのクラッキング被害から保護する耐タンパセキュリティソリューションを提供してきた。

一方、マクニカ テクスター カンパニーは、通信機器・車載機器・産業機器・医療機器などを開発・製造しているユーザー企業に対し、半導体製品の販売・サポートを提供している。