米Concur(コンカー)は7月16日(現地時間)、統合出張者リスク管理ソリューションである「Concur Locate」および「Active Monitoring」の提供開始を発表した。これによりユーザー企業は、出張者が危機や予測不能の事態に直面した際にも、数分で関連情報を発見しコミュニケーションができるという。

Concur Locateは、従来製品「Risk Messaging」を名称変更し機能強化。Risk Messagingではリスク管理機能を独立したツールで提供していたが、Concur Locateでは「Concur Travel & Expense」のダッシュボード上で提供する。

Concur Travel & Expense、「TripLink」「TripIt」、サプライヤーのe-レシートなど、多様な情報をベースに出張者の現在位置の特定できるように機能拡張した。一方、Active Monitoringは米HX Globalが提供するサービスであり、これとConcur Locateを併用すると、ユーザー企業は年中無休の監視・連絡・支援体制を整備できるという。

これにより、インフラの追加整備や社員を配置することなく、グローバルセキュリティオペレーションセンターが持つメリットを享受可能になる。ユーザー企業は、先々を予見しながらリスクを監視し、危機や予測不能の事態が発生した際、出張者が世界のどこにいても即座かつ迅速に全員の現在位置の特定を可能としている。

また、出張者らと連絡を取り合い安全確保できるようにすることで、企業の対応能力を高められ、出張管理担当者は、リアルタイムの報告機能により数分以内に企業幹部と包括的な概要を共有できるという。