免疫生物研究所(IBL)は7月19日、脂質分解酵素であるリパーゼのうち、LPLとHTGLの活性を自動分析機で測定可能なキット「IPL/HTGL Activity Assay Kit-IBL」の販売を開始すると発表した。これにより、血中の酵素活性測定が可能になり、抗体を用いた酵素量を測定するキットと併用することで、各リパーゼの存在量と質を同時に測定できるという。

LPL/HTGL Activity Assay Kit - IBL(出所:IBL webサイト)

同製品は、酵素に特異的な基質と最適な反応条件を組み合わせることで、高感度で安定的に自動分析機での測定を実現したという。動脈硬化などの危険因子である、脂質異常症、高TG血症などのうち、リパーゼ欠損または原因が不明な症例などの研究への貢献が期待されて開発に至った。

製品の概要(出所:IBL webサイト)

今後同社は、脂質異常症、肥満症などがより深刻な課題となっている海外での販売に期待するとしている。また、自由診療領域での活用も目指すとコメントしている。