Microsoftは2017年7月19日(現地時間)、OneDrive.com上にアップロードしたファイルのバージョン履歴をサポートしたことを、公式ブログで明らかにした。Windows 10はファイルの履歴情報を保持し、プロパティダイアログの<以前のバージョン>タブから、以前保存したファイルやフォルダーを取り出す機能を備えているが、同等の機能をOneDrive.comでサポートしたことになる。

OneDrive.com上でファイルを右クリックし、コンテキストメニューに並ぶ<バージョン履歴>を選択すると同メインのペインが現れ、以前のファイルを取り出すことができる。本機能は以前から備えていたものの、対象範囲はWord文章ファイルやExcelワークシートファイルなどのOfficeファイルに限定していた。今回のフルサポートによって、PDFやCAD、画像や動画ファイルなどすべてのファイルに対して本機能が利用可能になる。

Microsoftは「(バージョン履歴の拡充は利用者から)もっとも要求の高い機能の1つ」と述べ、生産性の向上や共同編集時の誤保存によるトラブルを未然に防ぐことが可能になると説明した。なお、筆者が確認した限りでは個人用OneDrive.comでは機能を確認できず、Office 365のOneDrive(sharepoint.com)で実装を確認している。同社は今夏までに利用者全員へ機能提供するという。

阿久津良和(Cactus)