日本通信は7月19日、ミッションクリティカル(基幹業務系)な分野のIoTネットワークへの要求に適合した「無線固定網」を発表した。

同社は2015年にデュアル・ネットワーク戦略を発表して以来、メガバンク、地方銀行、自治体の水道事業、都道府県警察などのミッションクリティカルな分野におけるIoT案件に取り組んできた。これらの分野では、コンシューマ市場とはまったく異なるネットワークポリシーが求められることとなっており、今回の無線固定網は、そうしたニーズに対応するものとなる。

日本通信が本格運用を開始する「無線固定網」

無線固定網は、ドコモ網およびソフトバンク網の圏外エリアを補完しあい、広いサービスエリアを提供するのが特長だという。また、2つのネットワークに同時接続させることができ、有線通信と同等の安定性を確保し、有線通信を敷設できない場所への対応、有線通信からの置き換えニーズに対応するとのこと。

なお、コストに関しては、無線通信は無線チャネルを複数ユーザーで共有して利用するため、有線通信より合理的に低減できるとしている。