サイレックス・テクノロジーは7月14日、作業車両・搬送機器向け映像CAN・シリアル無線LANブリッジ「GDM-3250」を2017年9月19日から出荷を開始すると発表した。価格はオープン。

GDM-3250

国内M2M市場規模は2016年段階で1,710億円となっており、うち22.5%は設備・機器監視用途とされ、2021年にはさらに2,000億円規模に成長すると予想されている。その中でも、建機や農機などの「働く車」メーカーは、省力化や稼働率の向上を目的に、IoT技術を使った遠隔操作・自動/ロボット運転技術の製品化を急速に推し進めている。

同製品は、前世代の「GDM-3150」を更に機能拡張し、作業車両や搬送機器といった常に動作位置が変化する設備を、市販タブレット・PCを活用し遠隔監視を可能にする映像対応のCAN/無線LANブリッジである。

CANやRS-232C/485といった作業車両や搬送機器で使われている汎用インタフェースに対応しており、接続された最大4台のアナログカメラの映像を稼働データと併せて無線LAN伝送、内蔵ストレージへ記録する。作業車両・搬送機器の稼働状態をリアルタイムに遠隔監視し、映像とCAN情報をセットで記録することで稼働状態の解析が容易になるため、トラブルからも迅速に復旧することができるようになる。従来機「GDM-3150」から、有線LANサポートによる外部機器との接続、H.264映像、CAN・シリアル通信情報をトリガーとしたドライブレコーダ機能が拡張されている。

屋外での利用も想定した幅広い動作温度対応、防塵防水・耐光性にも配慮した設計となっているため、これら車両メーカーの遠隔・自動化ソリューションとしてそのまま評価、量産投入が可能となる。サイレックスは、本格的な成長が見込まれる産業分野の稼働監視用途に同製品を投入し、さらなる市場拡大を図っていくとのこと。