コマツは、トリンブルと、両社のクラウド型プラットフォーム間で、3次元地形現況データの相互交換・接続のサービス実現に向けた共同開発を開始したと発表した。

3次元地形現況データとKomConnect画面例

コマツは、IoTによる建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を2015年より日本で展開しており、クラウド型プラットフォームKomConnect上で建設現場に携わる人・モノ(機械、土など)についての様々な情報をICTでつなぐことで、現場の「見える化」を進めている。国土交通省が推進する「i-Construction」の本格化などに伴い、同サービスはこれまで国内3300ヵ所現場に導入され、現場の生産性向上が可能だとしている。

トリンブルはコネクテッドサイトソリューションを展開し、現場全体の生産性に関わる、材料別の土量や土の運搬、締固め結果、建機の稼働状況を可視化することで迅速な意思決定やコミュニケーションの円滑化を図っている。顧客のデータ共有や組織間のコラボレーションの加速を可能にし、トリンブル製品群以外の多様なデータを管理することもできるとしている。

これまでコマツのKomConnectは、トリンブルに対して、取り扱う情報の種類が同じ場合でも規格などの違いから相互間のデータのやり取りが困難であった。このたびの共同開発でこの課題を解消し、両社のクラウド型プラットフォーム間で3次元地形現況データの円滑な相互交換・接続サービスの実現を目指すとしている。

なお、同社はこれによりプラットフォームのオープン性を拡張させ、これまでつながっていなかった他社メーカーの建設機械の施工結果を共有することが可能となり、ユーザの利便性が向上するとしている。