セゾン情報システムズは7月18日、アプレッソが開発するデータ連携ソフトウェア「DataSpider Servista」の最新バージョン「DataSpider Servista 4.1」を同31日より提供を開始すると発表した。

新バージョンでは、データインテグレーション基本機能強化をコンセプトとして掲げ、設計・開発・テストのすべてのフェーズにおいて開発生産性を強化するとともに、大規模なデータ連携を実現する本格的データ連携プラットフォームとしての能力を強化。

既存成果物の規模や変更量の把握、プロトタイプからの規模見積もりを容易にする機能、大規模スクリプトの開発支援やデバッグ支援、開発ドキュメント自動生成など開発生産性を高める機能、高品質なスクリプトの開発を総合的に支援するテスト機能などが主な機能強化点として挙げている。

設計フェーズでは、スクリプト上のアイコン数やMapperの情報を出力する機能を追加。これにより、プロジェクト・スクリプトの規模や複雑さが把握可能になり、スクリプトのアイコン数を管理する開発工数の見積りの指標として使用することなどを可能としている。

開発フェーズは、スクリプトの二つのバージョンを比較し、差分を確認できるHTML 形式のレポート出力機能を追加し、レポートによって変更箇所が明確になるほか、テスト範囲策定のインプットとしての使用やテストが不要であることのエビデンスにするなどができるようになるという。

また、よく使うMapperロジックをまとめて1つのロジックとし、複数のプロジェクトで繰り返し使用できる機能を追加。DataSpider Server上で Mapperロジックを一元管理し、プロジェクトを超えて再利用でき、特に大規模なスクリプト開発において開発生産性を高めることを可能としている。

さらに、Mapper 内で処理を行ったデータの情報をログに出力する機能を追加しており、実データの動きを確認しながら変換・加工処理を作成することが可能になり、開発を効率的にすることができるという。

テストフェーズでは、自動テストの作成・実行を支援する各種機能と、それら機能を効果的に使用するためのガイドラインを「テスティングフレームワーク」として提供し、自動テストをDataSpider Servistaのスクリプトとして作成できる「テストプロジェクト」機能や、アサーション機能、テスト一括実行とテスト結果レポートの出力機能など、多くの自動テスト支援機能を実装。

そのほか、Microsoft Windows Server 2016への対応、アダプタの接続先バージョンアップ対応、製品同梱のJava実行エンジンのバージョンアップ、不具合修正、エンハンス要望にも対応するという。