「ユーリ!!! on FESTIVAL」朗読劇の様子。 (c)はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会

久保ミツロウ、山本沙代、MAPPAによるオリジナルアニメ「ユーリ!!! on ICE」のイベントが、去る7月16日に千葉・幕張メッセにて開催された。

「ユーリ!!! on FESTIVAL 幕張メッセ~第12.1滑走 超超超超がんばらんば!ふんどしだょ!!シーズン直前!!!長谷津くんちスペシャル!!!!~」と銘打たれた本イベント。勝生勇利役の豊永利行、ヴィクトル・ニキフォロフ役の諏訪部順一、ユリオことユーリ・プリセツキー役の内山昂輝、ギオルギー・ポポーヴィッチ役の羽多野渉、ジ・グァンホン役の本城雄太郎、レオ・デ・ラ・イグレシア役の土岐隼一、エミル・ネコラ役の日野聡、クリストフ・ジャコメッティ役の安元洋貴、ミケーレ・クリスピーノ役の前野智昭、原案・ネーム・キャラクター原案を務めた久保が参加した。

イベントは3部構成の朗読劇の前編からスタート。これは4月に行われたイベントで披露された朗読「長谷津エキシビジョン 温泉 on ICE ヴィクトルwithフレンズ」の翌日を描いたもので、ヴィクトルが「ゆうべの有利もすごかったね。まさかあんなことをするなんて……」と口にすると観客から悲鳴混じりの歓声が飛ぶ。前編の朗読終了後に久保が「皆さん受け止めきれてますか?」と心配そうに客席を見渡す場面も。

続いて「長谷津くんち王決定戦!」と題したゲームコーナーでは、キャストがチーム勇利とチームヴィクトルに分かれて、佐賀牛10万円分をかけ5つの対決を行うことに。曳山に乗って会場内を移動する際に諏訪部が「こんにちはー声優でーす。東京から来ましたー」とにこやかに手を振るなど、キャストたちは思い思いにファンサービスをして観客を喜ばせていた。

この「長谷津くんち王決定戦!」では、アニメのワンシーンにまつわる“長谷津マニアッククイズ”、会場に1人だけ当てはまりそうな条件を考える“目指せ!ユーリ!!! on FESTIVAL分の1”、巨大バルーンのリレーをする“ヨーヨー送り”、チームヴィクトル・土岐が地道に針を刺し山形県の地形を完成させた“ただの型抜き”とチャレンジが重ねられ、最終バトルはバズーカで会場内の風船を撃ち抜く“ビッグ射的”に。観客の拍手の大きさを判断基準にした結果、チーム勇利が勝者となった。チームヴィクトルの面々は悔しそうにしていたが、諏訪部が「20万円分の肉を食わせてやるよ」と声をかけると、弾けんばかりの笑顔を見せる。

朗読劇の中編では、“ギオルギー心の俳句”が披露されるたびに客席からクスクスと笑いが起こる。また「ユーリ!!! on MUSEUM」に関する最新トピックや佐賀・唐津市とのコラボ企画「サーガ!!!on ICE」第2弾の実施決定、9月23日からのテレビシリーズの4DX版上映などの情報が次々とアナウンスされ、豊永は「マッカチンのちょっとした獣臭とかかぎたいですよね」と4DX版上映への期待を膨らませた。

イベント終盤には、「ユーリ!!! on ICE」のファンであるロシアのフィギュアスケート選手エフゲニア・メドベージェワからの「すごくポジティブな作品なので見ていると気分が上がります。思いがけない展開もたくさんあって、そのことはTwitterに書きましたね……」というビデオメッセージが上映された。さらにキャスト全員が参加した朗読劇の後編は、勇利がある出来事をきっかけにダークサイドに堕ちかける描写や、ほかのキャラクターが勇利と世界を救うためギオルギーのポエムを使用した楽曲「カツキくんち」を歌唱するシーンなど怒涛の展開を見せた。

テレビシリーズのオープニング曲「History Maker」を歌うDEAN FUJIOKAのメッセージ映像のあとは、羽多野によるエンディング曲「You Only Live Once」のパフォーマンスが。エンディングでは「ちょうど1年前に初めて『ユーリ!!!』のイベントに出た」という内山が「これからもみんなでがんばっていこうと思います」と感慨深げに話す。諏訪部は「たくさんのラブに支えていただいてここまでやってこれたと思います」と、豊永は「僕は『ユーリ!!! on ICE』が大好きで、一番のファンだと思っています。これからも勇利くんや各国の選手を愛していただけたら」と観客に語りかけ、イベントを締めくくった。

(c)はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会