南極の広大な棚氷が割れて氷山に NASAの観測で判明

南極大陸の西部にある南極半島にある広大な棚氷が割れて分離し、氷山になったと米航空宇宙局(NASA)が13日発表した。NASAの衛星観測により確認された。分離した面積は約5,800平方キロの広さに及ぶという。

画像1 棚氷「ラーセンC」亀裂(crack)が進んで分離し氷山(iceberg)になった部分(提供・NASA Worldview)

画像2 NASAの衛星が2017年3月に撮影した「ラーセンC」の亀裂 (提供・NASA/USGS Landsat)

画像3 亀裂が進んでいた2016年11月の様子 (提供・NASA/John Sonntag)

棚氷は氷床が海洋に張り出した部分で表面が平坦な台地状になっている。割れた棚氷は「ラーセンC」と呼ばれ、南極の主要な棚氷の中では最北端に位置している。南極半島の東岸にあった「ラーセンA」が1995年に、「ラーセンB 」が2002年にそれぞれ大崩壊して大量の氷が融解した。その後NASAなど欧米の研究者がラーセンCの状況を注視して観測を続け、14年前後ごろから亀裂が進み、特にここ1年あまりは急速に進んでいると指摘されていた。

NASAによると、ラーセンC が割れたのは今月10日から12日の間で、今回の分離でこの棚氷面積は約10%縮小したという。NASAの研究者らは「南極半島は地球で温暖化が最も速く進んでいるところのひとつだ」としながらも、棚氷の分離は気候変動だけに関連する現象ではないため、今回の分離と温暖化の関係を慎重に調べるという。

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