[松岡茉優]同世代が“潤っている”年齢層「元気をもらえる」 「カーズ/クロスロード」で声優

劇場版アニメーション「カーズ/クロスロード」の日本語吹き替え版でクルーズ・ラミレスの声を担当した松岡茉優さん

 女優の松岡茉優さんがディズニー/ピクサーの人気シリーズ「カーズ」の第3弾となる劇場版アニメーション「カーズ/クロスロード」(ブライアン・フィー監督、15日公開)の日本語吹き替え版で声優を担当する。これまで、華々しく活躍してきた天才レーサー、ライトニング・マックィーンが、レース中、大クラッシュを起こす。松岡さんが演じるのは、再起を懸けるマックィーンに協力するトレーナーのクルーズ・ラミレス。「俳優をしていて、人間以外のキャラクターを演じるのは初めて」と語る松岡さんに、映画についてはもちろん、日々心掛けていることや女性が輝く秘訣(ひけつ)などについて聞いた。

 ◇車なのに違和感なし

 

 「(『カーズ』の)1、2を見ていた身としては、向かうところ敵なしで、最強で、私たちのヒーローがクラッシュしてしまうというのは衝撃ですし、その時点で心が揺さぶられ始めます」と、マックィーンの挫折から始まる今作について語る松岡さん。続けて、「1からずっと支えてきてくれた仲間たちの存在もマックィーン目線からすると感慨深いものがありましたし、私が演じたクルーズ目線でいうと、クルーズってすごく前向きで、周りの人を元気にする力がある“女の子”なんです。そんなクルーズを見ていても本当に元気になりますし、その思いは大人も子供も変わらない映画だと思います」と作品をアピールする。

 これまで、王女や少年の声はあったが、車の声はさすがに初めて。しかし、「車といえども人間ドラマが繰り広げられる素晴らしい作品なので、車のはずなのに同じ生き物として見ることができますし、演じる上での違和感はまったくなかったですね」と笑顔で語る。

 松岡さんが演じるクルーズは、ポジティブで活発で、それゆえ「ついついまくし立てて話してしまう 女の子」だ。その分、せりふの量も多かった。演じるに当たっては、これまでの「カーズ」を見直したのはもちろん、洋画や米国のドラマを見たという。そのとき気付いたのは、「大事なところはしっかりはっきりと発音しつつ、でも、それ一辺倒ではない」ということ。「私は普段俳優をしているので、声優というと、声だけの演技の分、しっかりはっきり伝えなければと思っていたんですけれど、ボソッとしゃべるところもあるし、ちょっと空気が抜けたような話し方をするときもあるし、自由でいいんだな」と感じ、実際そのように演じていったという。

 ◇進む道を女優と決めたきっかけ

 クルーズは、マックィーンの再起の手助けをする一方で、彼女自身も自分が進むべき道を見つけていく。そこで松岡さんに、女優という道に進むことに決めたきっかけを尋ねると、「何度もあったんですけど」とした上で、「いちばん大きかったのは、高校生のときに、自分はお芝居が好きなんだと自分で認められた瞬間があったことです。それまで、お芝居は難しくて、苦手で、できないものと、子役のときからずっと、どちらかというと怖いものだったんですね。だけどそれが、好きだから目を背けたかったんだな、好きだからできない自分に気が付きたくなかったんだ、現実を見たくなかっただけなんだと気づいたときがあって、それが一番、大きな転機でした」と明かす。

 自動車の運転免許を取り、車に興味があるという松岡さん。「出てくる車が、これはこれだ、これはあれだと(車名が)分かるところが、車好きの方が見ていて楽しいところじゃないかと思います」と共感を寄せる。半面、クルーズやマックィーンの活躍を見て、スポーツカーに憧れることは、「スピードを出すのが怖いので、あまりそこは思いませんでした(笑い)」とした上で、「マックィーンが取材を受けるシーンは、いろんな車がわーっと出てくるので、すごく楽しいところだと思います」と指摘する。

 ◇「恵まれた環境」で「前向きに」

 現在放映中のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)や「ウチの夫は仕事ができない」(日本テレビ系)に出演し、初主演映画「勝手にふるえてろ」の年内公開を控えるなど多忙な日々を送る。引く手あまたな自身の状況を、「周りに同世代がすごく潤っている年齢層であって、たまたまそこに私も呼ばれていて、周りの方が活躍されているからこそ、自分も気を奮い立たされたり、元気をもらったりしています。あまり同期がいないんですという先輩方や後輩もいますけれど、私は、同期というか同世代がすごく多く、その中には友達もいるし、ライバルもいるでしょうし、すごく恵まれた環境、恵まれた年齢層に入っていると思います」ととらえている。

 忙しいとつい、健康や美容に対する気配りがおろそかになりがちだが、松岡さんが「毎日確実に」していることは、「メークはしっかり落とす」こと。「できれば家に帰る前に、現場で(メークを)落としていきたいぐらいです。毎日のことで、やっぱり肌に負担がかかるので、すごく気をつけています」と話す。また、塩分の濃いものを「ついつい取り過ぎてしまうことが多い」といい、最近は、「塩分を取らないようにしよう、ではなくて、それこそクルーズみたいに前向きに(笑い)、優しいおだしのお店や、薄味のおいしいお店を見つけて、楽しい方向に転換していくようにしている」という。

 気になるファッションアイテムとして挙げたのは、「黄色」。「カーズ関連は、絶対に黄色で決めていこうと思っておりますので、むしろ、黄色は任せてください(笑い)」と胸を張る。なるほど、この日の衣装も黄色に近いオレンジ色のドレッシーなワンピース。なんでも取材場所までも、「今日は黄色を着てきた」そうだ。

 ◇輝く秘訣は?

 10年後の自分について、「32歳なんですけど、何をしてるんでしょうね」と少し考え込んでから、「ほとんど空想に近いと思うんですけど、でも、求められる俳優になりたいというのは、子役のときから思っていることなので、この役は私がいいと思ってもらえるような、人としても魅力的な人になっていきたいです」と語る。

 今でも十分魅力的な松岡さんだが、輝く秘訣を尋ねると、「輝く秘訣!? 自分で輝いているとは思っていないんですけど……」と戸惑いながらも、「今後の私の目標として、自信を持っていきたいという気持ちがあります。クルーズもすごく自信があるようで、実はない子だと思うんですよね。学生さんも、社会人の方も、毎日毎日、朝早く起きて、学校に行ったり、仕事をしたりしていますけど、自分に自信が持てれば、もっともっと楽しい社会になると思うんです。ですから、自信を持っていきたいなと思っています」と力強く語った。劇場版アニメーション「カーズ/クロスロード」は全国で公開中。

 <プロフィル>

 まつおか・まゆ 1995年2月16日生まれ、東京都出身。2008年「おはスタ」でおはガールとして本格的デビュー。映画「桐島、部活やめるってよ」(12年)、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13年)などで注目される。16年には大河ドラマ「真田丸」に出演。ほかに、ドラマでは「コウノドリ」(15年)、「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」「水族館ガール」(共に16年)、映画では「猫なんかよんでもこない。」「ちはやふる」(共に16年)などがある。今後、映画「勝手にふるえてろ」(17年)、「ちはやふる 結び」(18年)の公開を控える。

 (取材・文・撮影/りんたいこ)


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