誰でも自由に利用できるデータを使いやすい形で公開・活用していく試み"オープンデータ"は、インターネットを活力あるものにしていくために欠かせない。公開できるデータが多いほど、有益なものができあがることは、AIの仕組みと同じだ。データがなければ、せっかくの先端技術を最大限活用することもできなくなる。福井県鯖江市は、オープンデータにも積極的に取り組んできた自治体のひとつだが同市に本店を構えるjig.jpグループのB inc.は、インターネットで公開されている民間や自治体の"5つ星オープンデータ"検索が可能なWebサイト「opendata.cc」を公開した。

5つ星オープンデータとは、Webの発明者とも評されるティム・バーナーズ=リー氏が提唱するデータのオープン化の基準(Linked Data)を指し、活用されやすい形を5段階で評価するものだ。PDFやExcel、CSVやXMLと公開の仕方などで評価されるがRedHatのMichael Hausenblas氏が公開している情報サイト「5★オープンデータ」に簡潔に纏められている。

「opendata.cc」では、jig.jpが提供する「オープンデータプラットフォーム」の5つ星オープンデータのほか経済産業省やIPAなどが提供する共通語彙基盤のコア語彙に対応、連携も可能となる。現在は、共通語彙基盤を用いて公開されている大阪市、京都市、神戸市の5つ星オープンデータを取り込んでおり、公開されている民間や自治体の5つ星となるLiked RDF形式のデータをWeb標準API「SPARQL」( [S]PARQL [P]rotocol and [R]DF [Q]uery [L]anguage )でデータ検索でき、ブラウザ上での表示のほかJSON/XML/Text/CSV/TSV形式でも出力できる。など、同社ではopendata.ccを利用したマップサービス「5star opendatamap」も公開している。

5star opendatamap