米Googleは7月12日 (現地時間)、パソコン内のフォルダ/ファイルをGoogleドライブにバックアップ・同期するツール「バックアップと同期 (Backup and Sync)」の提供を開始した。Googleフォトのデスクトップアップローダーとデスクトップ用Googleドライブに代わって、パソコン内の写真やファイルのクラウドへのアップロードと同期を管理するツールになる。Windows用とMac用が用意されている。

Googleドライブでは、Googleドライブ内のマイフォルダの中身すべて、または一部のフォルダを指定して、パソコン内に作成したGoogleドライブのマイドライブ・フォルダに同期させるオフライン機能が提供されている。「バックアップと同期」では、パソコン内のGoogleドライブ (マイドライブ)以外のフォルダがGoogleドライブに自動バックアップおよび同期されるように指定できる。またスマートフォンやカメラ、SDカードといったデバイスをパソコンに接続した時に、デバイス内のファイルが自動的に同期される設定も用意されている。

パソコンで、「バックアップと同期」アイコンをクリックし、同期するフォルダを選択または追加する。

「バックアップと同期」の「設定」の「削除するアイテム」で、同期に関して以下の3つのファイル削除処理方法を指定できる。

  • すべての場所からアイテムを削除する: パソコンか、クラウドでアイテムを削除すると、他の場所からもそのアイテムが自動的に削除される。
  • 他の場所からアイテムを削除しない: パソコンでアイテムを削除してもクラウドには残される。
  • すべての場所からアイテムを削除する前に確認する: パソコンからアイテムを削除する際に、クラウドからの削除を確認するメッセージが表示される。

また、共有フォルダからアイテムを削除する際に警告が表示されるようにするオプションも用意されている。

「バックアップと同期」はGoogleドライブの容量を消費するので、ドライブの無料容量 (15GB)で足りない場合は、バックアップに必要なプレミアプランを契約する必要がある。ただし、写真やビデオはGoogleフォトで「高画質」(写真は16メガピクセルまで、動画は1080pまで)を指定すると容量無制限でクラウドストレージを使用できる。