まだ7月の中旬だというのに、各地で真夏日を記録する日も多く、早くも夏バテ気味の人もいるのではないだろうか。夏を健康的に過ごすには、毎日の睡眠でしっかりと休養を取ることが肝要となる。
海外のさまざまなニュースを伝える「MailOnline」にこのほど、睡眠専門家が提案する暑い夏を乗り切るためのヒントをまとめたコラムが掲載されたので、本稿でその内容を紹介しよう。
窓やカーテンを終日閉めておく
夏の問題として厄介なのは、部屋に差し込んでくる日光だ。陽の光が入り込んでくると、部屋が暖められてしまう。そのため、睡眠専門家のニール・スタンレー博士は窓やカーテン、ブラインドを一日中閉めておくよう提言する。
「このようにすれば、就寝時に楽になります。窓は大きな拡大鏡の役目を果たすので、窓から日光が入ると部屋が暑くなります」とスタンレー博士は語る。
凍った水のボトルを扇風機の前に置く
スタンレー博士によると、熟睡するためには身体温度が1~2度下がる必要があるそうで、効率よく体温を下げるためには大容量のボトルを有効利用するとよいと話す。
「何本かの大きなボトルに水を入れて冷凍庫で凍らせてください。夜に扇風機の前にそのボトルを置くと、冷たい風が身体に当たります。このようにすれば身体温度が下がり、ぐっすり眠れるようになります」
綿素材の衣類で寝る
「裸で寝るのが体を冷やしてくれる」というのは"神話"に過ぎない。就寝時には綿のパジャマを着用するのがおすすめだ。綿のパジャマは「吸湿性に優れる」「うまく熱を放出してくれる」という特徴を備えており、快眠へと導いてくれる。
シーツを冷蔵庫で冷やす
ちょっとクレイジーに感じるかもしれないが、ベッドシーツを冷蔵庫で冷やすのはよい考えだ。実際に冷やしたシーツでベッドメイキングして眠ってみると、その魅力に気づくかもしれない。ただし、冷蔵庫に入れるときに湿らせてはいけないし、冷凍庫に入れるのはNGだ。
冷凍豆が詰まった湯たんぽで眠る
冷凍した米や豆の入ったバッグを枕にして眠ると頭の熱をとることができ、暑い時期でも快適に過ごせる。湯たんぽに水を入れて冷凍したものをベッドに持っていくのもよいが、夜中にゆっくりと溶ける冷凍した豆でいっぱいの湯たんぽの方がよい。
靴下を冷蔵庫で保存する。
四肢を冷やせば身体全体の体温も下がり、就寝時の鎮静効果も期待できる。最初は奇妙な経験だが、一度やればうまくいく。下着を冷やしても同様の効果が得られるかもしれないという。
寝苦しい夜が続くようならば、これらの方法を一度試してみるのもいいかも!?
※写真と本文は関係ありません
記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)
米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。