お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、12日(深夜1:10~2:10)に放送されるフジテレビの単発バラエティ番組『タイプライターズ~物書きの世界~』に出演。アリアナ・グランデのコンサートで自爆テロを起こした犯人への心情を吐露する。

『タイプライターズ』に出演する西加奈子

作家としての顔も持つ又吉とNEWSの加藤シゲアキが、同じく作家をゲストに迎え、素顔や執筆の裏側に迫っていく同番組。第6弾となる今回は、西加奈子と中村文則を招き、西のために又吉がカレーを作って振る舞い、できあがるまでの待ち時間で、又吉の最新作『劇場』(新潮社)に巻く帯に載せるコメントを、加藤、西、中村で考えるという企画も行われる。

収録後半では、注目を集めている西の最新刊『i』(ポプラ社)の話題に。主人公が、自分が置かれている今の恵まれた環境に罪悪感を抱き、テロや震災が起こるたび、その犠牲者の数をノートに記入することで世界とのつながりを感じるという内容で、加藤は、アリアナ・グランデのコンサートで自爆テロが起きた際に、ちょうどライブ中だったことを明かす。

すると又吉は「犯人に全部説明したいですよね」と切り出し、「あなたに使命感みたいなものがあったとしても、ここに、それぞれがどういう気持ちでライブに来てたのかっていうのを、この人はこうかもしれない、あの人はこうかもしれない、そういうのを聞いたら、そんなことできへんやろって、理解するまで犯人に説明したいですよね」と力説する。

フジテレビの三浦淳プロデューサーは、又吉と加藤について、「自然と作家さんの顔になって、この番組でしか聞くことのできないコメントが飛び交っていました」といい、「今後はもっと作家さんたちのサークルを広げ、定期的に集まっては最近の出来事や面白い作品について、それぞれの価値観・世界観をたくさん聞くことができる番組にしたいですね」と意欲を語っている。