JR東日本は7日、上野東京ライン(常磐線直通列車)などでダイヤ改正を10月14日に実施すると発表した。特急「ひたち」「ときわ」は上野駅発着の一部列車が品川駅発着に。朝夕の通勤時間帯、品川駅発着の常磐線直通列車の増発、東海道線・高崎線の一部列車の両数変更(10両編成から15両編成に)などで混雑緩和と利便性向上を図る。

特急「ひたち」「ときわ」に使用される特急形電車E657系

常磐線特急「ひたち」「ときわ」は現在、全74本(下り38本・上り36本)のうち44本(下り22本・上り22本)が品川駅発着だが、朝通勤ピーク時間帯の7~8時台に品川駅発着の設定がなく、17時台以降も品川駅発着は60分間隔の運転だった。ダイヤ改正で朝の上り「ときわ」1本、夜間の下り「ときわ」2本が利用者減少を理由に運転取りやめとなり、10月14日以降の「ひたち」「ときわ」の運転本数は全71本(下り36本・上り35本)に。うち平日60本・土休日62本が品川駅発着となり、品川駅・東京駅からの利便性が向上する。

ダイヤ改正後は朝7~8時台にも品川駅発着の特急列車が設定され、データイムから最終列車まで品川駅発着の特急列車を30分間隔で運転される。品川駅を17時台に発車する下り「ひたち23・25・27号」は土浦駅通過となり、9~20時台の「ひたち」は下り・上りともに上野~水戸間ノンストップとなる。下り「ひたち5号」は土休日のみ品川発で運転。高萩駅発着「ときわ」の下り最終列車・上り始発列車の時刻をそれぞれ繰り下げ、日立・高萩エリアから都心への利便性向上も図る。

常磐線土浦方面の普通列車、品川駅発着を夕・夜間も設定

常磐線土浦方面から上野東京ラインへ直通する普通列車も増発される。現在、品川駅発着の常磐線土浦方面の特別快速・普通列車は全34本(下り17本・上り17本)。ダイヤ改正で新たに早朝時間帯の下り2本・上り2本、朝通勤時間帯の上り4本が品川駅発着となり、これまで上野駅発着のみだった夕・夜間帯も品川駅発着の列車を毎時下り2本・上り2本設定。あわせて運転間隔の見直しも行う。

これにより、常磐線土浦方面の特別快速・普通列車に関して、平日の品川駅発着の運転本数が全64本(下り31本・上り33本)となり、現在のほぼ倍に。これら全列車において、品川~土浦間15両編成で運転され、10両編成と比べて定員が680人増となる。

常磐線土浦方面の特別快速・普通列車はE531系(写真左)、常磐線快速はE231系(同右)で運転される

常磐線快速はダイヤ改正後、品川駅発着の列車を朝通勤時間帯に上り5本(取手発3本・成田発2本)、夕・夜間に下り12本(取手行6本・成田行6本)・上り9本(すべて取手発)設定。夕・夜間の下り成田行が増え、17~22時台は品川発成田行が毎時1本運転されるダイヤとなる。上野東京ラインではその他、朝通勤時間帯の北行1本(熱海発高崎行)・南行1本(高崎発国府津行)、夜間の北行1本(伊東発籠原行)が10両編成から15両編成(一部区間を除く)に変更され、混雑緩和が図られる。一部列車の運転区間変更も予定されている。