NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)、ソフトウェアを提供する米国Rancher Labsの3社は7月6日、企業向けコンテナサービスの提供に向けて協業すると発表した。

本協業でRancher Labsはコンテナ管理ソフトウェア「Rancher」と技術支援を提供。NTT2社は「Rancher」を活用した、Linux上で独立した別のLinuxシステムを起動できるコンテナ型の仮想化ソフトウェアである「Docker」をクラウドで提供することで、企業向けのプライベートコンテナサービスを実現する。

協業のイメージ

同プライベートコンテナサービスの特徴としては、Dockerコンテナおよびホストを容易に管理・運用できる点が挙げらえる。また、Rancherコミュニティが提供する多種多様なカタログを利用し、複数コンテナから構成されるシステムを簡単に構築できるとしている。さらに顧客が作成したコンテナやシステム構成をカタログ化することでシステムを複製・復元することも可能だという。

同協業を通じて、NTT Comはクラウドサービス「Enterprise Cloud」のメニューとして2017年10月より、大規模企業向けに閉域網で接続可能なプライベートコンテナサービスの提供を開始する予定。また2017年内には、NTTPCのクラウドサービス「WebARENA」のメニューとして、中堅・中小企業向けパブリックコンテナサービスも提供する予定だ。また、Rancher Labsは、国内初のクラウドサービスプロバイダー向けソフトウェアライセンスモデルを開発・提供するとしている。