タレントのベッキーが、俳優トム・クルーズ主演の映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(7月28日公開)で、トム演じる主人公をふっ飛ばす王女ミイラの日本語吹き替え声優を務めることがこのほど、わかった。

ベッキー

1932年に公開された『ミイラ再生』をトム・クルーズ主演でリメイクした本作。ベッキーが演じるのは、悲しい過去を背負った美しくも恐ろしいミイラで、古代エジプトの王女として生まれながらも、ある裏切りによって邪悪なモンスターとなり、生きたまま棺に封印された王女・アマネット役。5000年の時を経て現代に蘇り、主人公ニック(トム・クルーズ)をはじめ、人類を恐怖に陥れる。

ベッキーは「今回、お話をいただいてすごくうれしかったです。トム・クルーズ主演映画の吹き替え版と聞いて、それだけで『やらせていただきたい!』と思い、本当に光栄でした」とコメント。「百戦錬磨のトムを吹っ飛ばすなんてこと、なかなか疑似体験できないので、ちょっと共演したような気持ちになってうれしかったです」と喜びを表現した。

また、「私が演じるアマネット役の女優ソフィア・ブテラさんが、実は私の妹(ジェシカ)の友達だったんです! それをアフレコ直前に知って、驚きました!!」と明かし、「アマネットは邪悪な王女ですが、ただ邪悪なだけではなく、大きい悲しみを抱えていて、強く見えて繊細なキャラクター」と説明。「普段バラエティなどでは声を高く張るのですが、今回はぐっと抑える大人っぽい感じで、やりがいがありました。アマネットの複雑な感情や、心の揺れを感じていただきたいです」と呼びかけている。

さらに、「私はアマネットのように強い人間ではないんですけれども、アマネットは『こうするんだ!』と決めたらそこに向かっていく人。私も『ここのラーメン屋のラーメンが食べたい!』と思ったら、1時間半でも並びます(笑)。アマネットと同じく、自分の気持ちを貫く、という共通点はありますね」と共通点を挙げ、「もし、アマネットのような力を得ることが出来たら、この地球上にある全紫外線をカットしたいです(笑)」と語った。

配給の東宝東和は、ベッキーの起用理由について「アマネットは父であるファラオから次期女王として認められていながらもその約束が裏切られ、悲しみや怒り、そして野心など複雑な感情を持ったまま、自らモンスターになる事を選んだ女性。そういった複雑な感情を表現できる方を考えた時に、若い頃からマルチに活動し、30代を迎え大人の女性としてさらに成熟され、活躍の場を広げているベッキーさんの姿が浮かびました」と説明している。



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