日本経済新聞社グループの金融情報サービス会社であるQUICKは7月5日、米国FinTech企業のXigniteと共同で、パブリック・クラウドとWeb APIによってマーケットデータを提供する「QUICK Xignite APIs」のサービスを開始すると発表した。

同サービスは、国内外の株式や投信、為替、金利など、投資や資産運用向けFinTechサービスに必須のマーケットデータを、パブリック・クラウド上のWeb APIから、利用者のスマートフォンアプリやWebに直接配信するというもの。開発者はマーケットデータの取得や配信、管理に対して手を煩わさずに自社サービスの開発に専念でき、市場投入までの時間を大幅に短縮できるという。また、シームレスな規模拡張性によって本番稼働が容易になるとしている。

QUICK Xignite APIsは証券・金融業界に基づくオープンなWeb APIとして、簡単にサンプルデータが取得できるカタログサイトを用意することで、マーケットデータの利用に不慣れな開発者でも、欲しいデータを簡単にサービスに組み込めるようになる。また、マーケットデータ関連の設備投資と維持保守費用を削減することもできるという。

同社は「QUICK Xignite APIs」の提供により、日本におけるFinTech APIのエコシステムの発展と日本発の革新的FinTechサービスの開発促進を目指すとしている。